相続税とは

相続税がかかるのは!?

相続税は、亡くなられた親などから、財産を相続した場合に、
その受け取った財産にかかります。
財産とは現金・預金、土地・建物、株式、ゴルフ会員権など、
お金そのものとお金に換算できるものすべてです。


一方で借入金や未払金などの債務があれば
これらを差し引いて相続税を計算します。
また、葬式費用なども差し引くことができます。
さらに基礎控除額を控除することができます。、
この基礎控除額は次の計算式で計算されます。

3,000万円+600万円×法定相続人数

ざっくりとした計算ですが
(財産)ー(債務、葬式費用)ー(基礎控除額)で計算し、
プラスになれば相続税がかかることになります。

なぜ相続税があるのか!?

ところで、人は生きている間に仕事をして収入を得て
その収入から所得税、住民税、社会保険料を払い
残りのお金から生活費を賄い、財産形成をします。


このように、所得税や住民税を支払ってきているのに
なぜ相続税を支払わなくてはいけないのか?
という疑問を持つ方もたくさんおられることと思います。

このことについて財務省のQ&Aで次の回答がされています。
相続した財産の一部を国に納めていただき、
広く社会のために使うことになるので、
相続税には、資産を再分配する機能があります。

また、相続した財産が大きいほど相続税額は大きくなるので、
生まれた家庭の経済状況による差を縮小させ、
格差の固定化を防止する機能もあります。

よく言われる「富の再分配機能」ですね。

平成25年の税制改正で基礎控除額が見直され、
4割も減少することになりましたが
この改正も当時は相続税がかかるのが亡くなられた方の
4%程度に過ぎず
資産の再分配を図る機能が弱くなっていたので、
この機能を回復するために行われたということです。

富の再分配を図り、所得課税を補完し、格差の固定化を防ぐことが
その大きな役割ということです。

これに加え最近では、高齢化の進展に伴い社会保障費の調達
という役割も付加されてきているようです。

このように相続税とは我国にとって必要不可欠な財源のひとつなのです。